選手権まであと10日程となったので、今日はライエルに対するプレッシャ~の総仕上げに入ることにする。年に一度のこの大プレッシャ~は最先端計数将棋学的に恒例化[*1]しつつあるが、逆にコレがなければこのブログの熱心な訪問者に申し訳ないので、全身全霊を込め、入魂のプレッシャ~を掛けるつもりである。先ずはこの10年間のSPEARと謎電の壮絶な順位争いを以下にまとめてみる。


7th
('97)
8th
('98)
9th
('99)
10th
('00)
11th
('01)
12th
('02)
13th
('03)
14th
('04)
15th
('05)
16th
('06)
SPEAR 23 25 25 22 16 20 23 20 16 22
謎電 24 27 15 19 22 27 22 19 17 19

この長期に及ぶ(低レベルな)好勝負が計算機将棋の歴史の中に隠されていることを知っているのは、計算機将棋の神様と真の計算機将棋ファンのみだろう。謎電は去年、2年周期でトータル順位が入れ替わる悪夢を断ち切ることが出来た。残るは直接対決で倒すだけの話となったが、それはSPEARが一次を突破出来ての話だ。以前、「SPEARが一次予選を突破出来ない確率は3割ある」と書いたが、これは何の根拠もなく言っていたわけではない。


何と言っても今年の一次には棚瀬将棋(仮)が居るしマイムーブも決勝に進むことになっている。棚瀬将棋(仮)の二年連続キャンセルは考え難いし、


マイムーブ西村選手も一度開発日誌に書いたことは

命を賭して守る漢、そう、男の中の漢だ [*2]


従って一次予選でありながら決勝に駒を進めるプログラムが2つもあることになり、去年以上の激戦になることが既に確定している。現在SPEARは一次予選中トッププログラムであるから、棚瀬将棋(仮)およびマイムーブに当たる確率は極めて高く、且つこれらのプログラムに対してSPEARが太刀打ち出来るとは到底思えない。そのような理由で、


SPEARが一次予選を突破出来ない確率は3割ある [*3]


というワケだ。が、本当はそれだけが根拠ではない。大体「言ったとおり切れ負けじゃない」とか「BitBoardは非BitBoardの2倍速い」とか「コウフンする」とか言ってて山形大学で助教授が務まっているのが不思議でしょうがない。そいえば、数年前のKFEnd戦の時なんか、サーモメータ有岡選手に向かって「穴熊に組むとは勇気がない」とか負ける前から負け惜しみだかイヤミだか言ってたよな。そんなんで良いのなら俺なんか、


M.I.T.かスタンフォードか、

あるいは早稲田で教授が務まる気すらするよ。


特に早稲田では時々教授の欠員が出るらしいし、大槻教授も早稲田だし、いや、それは冗談だが大槻教授といえば宮城なんだよ、宮城って知ってるかライエル。山形の右隣の県だ。で、大槻教授の日本語、微妙に「北」が入ってるのが判るか、飯田教授もそうだ。その東北独特のアクセントとイントネイションをマスタするか、その区別が出来ない限り、教授にはなれないということだ、多分、きっと。というわけで、頑張れライエル。とにかく俺は二次で待ってるぜ(笑)


[*1] 念の為断っておくが決して高齢化しつつあると言っているわけではない。

[*2] とか言ってサリゲなくマイムーブ西村選手にもプレッシャ~を掛けておく。

[*3] (c)2006 某選手(特に名を秘す)のご発言を、再度参考にさせて頂いた。