「ああ、ついに出てきたか、その名が」と思って、コメント入れようと思ったのだが、どうも私はよっちゃんイカやね選手に嫌われていたようだ(笑) てか、コメント書けない事件が多発しているような気がする(汗)


某裏ブログでは紹介してたのだが、こっちではまだだったので、改めて紹介しよう。


やねうらお-よっちゃんイカを買いに行くのは控えてコンピュータ将棋に人生を捧げる男


その中の2008/06/06のアーティクル のコメントから引用する。


>k-zakko 2008/06/05 14:34 林忠一郎:将棋の結論とグラフ理論,コンピュータ将棋協会誌,vol.10,1997年8月
で、連続逆王手の千日手が存在しないことについて、「これは事実と思うが、まだ証明されていない」と触れられています。


ここで挙がった林忠一郎さんというのは、一応数学者である。しかも東大卒、専門は幾何。実は私は彼に会って話をしたことがある。あの論文は、飯田教授のところへ最初に送って査読してもらったと聞いている。で、もともと「将棋の結論とグラフ理論」の発端となったのは、約12年前に「駒音」というパソコン通信のBBSで、「ちゅうちゅう」というハンドル名の人が「連続逆王手の千日手というのはありえるのでしょうか?」とボードで質問されたのが事の始まりだったのだ、謎電の作者の記憶が正しければ、だ。その時、(名前は伏せるが)とあるプロ棋士は「有り得る」と言い、謎電の作者は「有り得ない」と言い切った。巧く順序立てて論理的に説明出来なかったが、その時の状況をチンピラコントで再現してみよう。


A 「たいへんだぁ、連続逆王手の千日手の非存在の証明に挑戦されてる人がいるらしいですぜ」

B 「なんだ、そんなことやってるヤツが居るのか。えらく暇なんだな」

A 「アニキぃ、そういう言い方はないんじゃないスかい?」

B 「あのなぁ、そんなんあり得るとするなら、既に具体的にそいう局面が判っているもんよ」

A 「はぁ、そんなもんですかい?」

B 「それが示せねえってことは、ない、ってことなんだよ、判ったか!!」

証明コントおわり)


08060501 以下、「2008-06-04 双方連続王手の千日手は成立しない 」から引用する。


>定理1とその証明を発見したときは、なんかもっとすんなり行きそうだったのだけど、その後、強い定理が発見出来ずに長引いた。ちょっと駒を動かして実際に配置してみれば双方連続王手の千日手が不可能なことは簡単に示せるが、エレガントに証明しようとするととても難しい。


私もそう感じる。何故そう感じるのかを説明するにはこのブログは狭過ぎる(汗) 数学者ポールエルデシュの言葉を借りれば、「数学はまだこの種の問題に応じる用意ができていない」といったところだろうか(どのくらい用意ができてないか、を別のことに喩えたかったのだが、ちょっと顰蹙を買いそうなのでやめておく)。


最後に、その林さんが「駒音」で発表されていた詰物の中で私が一番気に入っている作品を右上に一つ挙げておこうと思う。余詰があるとかないとか、といった議論はご遠慮願う。